R5年7月の俳句:短歌:川柳 投稿壇  

 

※俳句

☆青木幸子 (事務局職員)

◎梅雨の月厚き雲間に一路射す

●寸評:俳句で欠かせないのが助詞で、その助詞を如何に使用するかが大切です。

   掲句,「厚き雲間に」の「に」は、雲間から射す月光ですので、「を」ですね。

  「てにおは」の難っです。また、梅雨時の雲は確かに厚いので、言わずとも解ります。せめて「重い」としたいです。

 

☆渡邉孝之 (江曽島教区2部)

◎蹲の引き立て役か燕子花

●寸評:茶庭に咲く燕子花が、孤独そうな蹲(つくばい)を見守り補佐するように咲いているのですね。取り合わせは

   良い句ですが、中の七文字は余りに事務的に思えますので、「ごとく俳句」を用いて「・・・の引き立つように」

   では。

 

◎晴天に突き刺さりしや立葵

●寸評:立葵が、その名の通り快く晴れ渡った空に向かって、すっくと咲いているのですね。

   中七「や」(感)が大げさに見えますので、ここは、上五の「に」を「を」にして前句と同じように

  「・・・を突きさすように」としましょう。

 

◎妻が逝き独り思惟の夏座敷

●寸評:掲句はその寂しさを、ひとりして「あれもこれもと考えている」だけでなく、①思惟する因を入れ替え

   ②中七に動詞を加えて「思惟」を活かすと、いい句になると思います。

添削:「逝く妻の思惟に尽きたる」or「逝く妻を思ノブして止まぬ」

 

※川柳

☆福田時子 (江曽島教区2部)

◎御宝前庭の花々バイキング色とりどりに供えて嬉や

●寸評:短歌にされるかどうかは知りませんが、上の五・七・五が三つの名詞で、俳句で云う「三段切れ」になって

   います。また、うれしいの形容詞は送り仮名が付いて「嬉し」ですね。上の歌、花々をバイキングして供える

   と取れます。嬉しいまでは言い過ぎに思えますが・・・。十七文字に納めるといいですね。

   余り納得できない歌でしょうが、添削として。

添削:「御宝前に色をつくして供えたる庭の花観るひととき嬉し」

 

 

※人生訓

☆岡田三枝子 (城東教区3部)

◎時分が動かなければ出会いはない

◎世の中にはたった一つ平等な事があるそれは時間である

 

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