R6年10月の俳句:短歌:川柳 投稿壇  

 寸評:推敲:選者=片桐基城先生

☆今月も早い出句を頂き有難う御座います。熱意有るお心構えをもっての編集事務

 の成果に加え、皆様の俳句に対する暖かい心意気を感じます。

 先月まで優秀句を一席~三席との表記を今月より「天・地・人」

 としました。他の表記は「◎」次席、「〇」次次席。

 【毎月の投稿〆切日=10日】

 

☆俳句の部

〔渡邉孝之:江曽島教区二部

天:「山入端を淡く染め抜く秋夕焼」

寸評:山入端(やまのは)は、山饒波とも書き山中の広いところを言います。余計な事

    ですが沖縄にその名の地があるそうです。山景の周辺を見極めた素敵な句です。

    夕焼けは季語では送り字は不要なところが兎角間違い易いので気をつけましょう。

 

〔青木幸子:事務員

地:「秋高し澄んだ芝生に友と立つ」 

 ・寸評:秋の自然に酔っている心を感じます。

 

〔金子龍夫:江曽島教区二部

人:「名月や果物供える祖父母かな」

寸評:ご先祖を敬っての心が見える句です。中七を整え最後の「かな」を削り

    「・・・に果実を供う総祖父母」先祖を敬う心の尊さ。

 

〔清澤 修:壬生教区一部

◎「野分去り駅舎を光らす朝日かな」

寸評:昨日の激しい野分後の朝の光景を詠った、瑞々しい風土俳句を感じます。

    「さり」とせず「野分後の」にして「・・・光らす」は「・・・を輝らす」

    で句が纏まります。

 

 

〔大和佳子:松原教区〕

「もう九月時の流れがはやすぎて」

寸評:秋になると暮時が早くなりますよね。よい触発と思いますが具象が常套過ぎました。

    副詞を「はや」、座五は「・・・に流されそう」とすれば面白くなります。

添削:「はや九月時の流れに流されそう」

 

 〔金子敏枝:江曽島教区二部

 「青空の畦道に咲く彼岸花」

 寸評:秋の彼岸間近な畦道の風景ですね。普段よく見掛ける景ですので、此処は暮れそうで

    暮れない言葉「暮れ泥む」として、時間の動きを訴えてみては如何ですか。

・添削:「暮れ泥む畦道に咲く彼岸花」

     

〔角田則子:今光教区一部

「もみじ愛で赤飯つくる台所」

寸評:視覚から、がらっと変わっての俳句らしさが窺われます。「もみじ」は助詞で繋ぎ「愛で」

    は助動詞「て」を据えて。助詞の大切さを。

・添削:「紅葉を愛でて夕餉はお赤飯

 

〔鈴木サト子:石宮教区

・「雷の音におどろきお題目」

寸評:「雷の音に」は「雷鳴に」で三文字節約できます。中七ただ驚くだけにせず、また、宗教用語的

    「お題目」はやめ中七を強く。

・添削:「雷鳴に首を竦める親子かな 

 

〔林  弘:壬生教区二部

・「桜紅葉コートに響くパーンパン」

寸評:この「パーンパン」って空に響くパーンパパーンといった音ならば座五は字余りでも使いましょう。

    桜樹木が並ぶ学校の運動会を詠っているのですね。

 

☆川柳の部

 〔福田時子:江曽島教区二部

・「停電に慌てふためき冷やご飯」

寸評:夕方の事でしょうか。予期しない停電時の思いと動きが、中七から感じます。「冷ご飯」と纏めた

    ところから、その様子が手に取るように見えてきます。

 

☆短歌の部

〔石岡ノブ:高根沢教区

・「片みどり選んで歩く道すがら炎の鎮まり天を仰ぎて」

・寸評:片側に見る緑の並木路を天空を仰ぎながら歩いているのですね。

    唯、この「炎」が季節的に云うと何か戸惑います。

 

 

〔石川けい子:城東教区二部〕

・「つれあいの食事の後の名セリフ「うん」これくらいでちょうどいい」

・寸評:ともすれば口を付いて出る言葉に、眼に見えない感情が美しく見えてきます。決まり文句を

    決まり文句と言わないで詩にしているところが素敵です。

 

〔清澤 修:壬生教区一部〕

・「朝日浴び稲穂に映る我が姿身体曲がれば影斜めなり」

・寸評:朝方、田圃道を歩いている時の実景を面白く素直に言い切っています。自動詞「曲がれば」は

    「曲げれば」と他動詞にして、「なり」言わずに「影は斜めに」

 

 ☆人生訓&人生標語

〔清澤久子 :壬生教区一部〕

 ・「悩んで泣いてつまずいてそんな生き方あったけど

    乗り越えられて今があるだから自分を褒めていいんだよ」

 

〔安保 孝:江曽島教区二部〕

 ・「色なき風にヒューヒューと天高く舞い上がれ常照寺

 ・「弘報に俳句が初掲載以来日常会話も五七五」

 

※編集後記:細心の注意を払って誤植、脱字、書き違いが無いように編集して居りますが

      もしそのような事が有りましたらお許しください。又、文芸編集部までお知らせ下さい。

       

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