R6年11月の俳句:短歌:川柳 投稿壇  

 寸評:推敲:選者=片桐基城先生

☆早々にお句を頂戴し拝読、皆様の俳句への心意気を感じます。

 先ず、おひとり様の夫々一句を抽出した後、それらのお句に対しての推敲管見を行い

 次に、天・地・人句を妙出しました。今月は、無駄な言葉の有る句は見受けず、また、

 俳句の鍵となる『助詞』が効用よく選ばれ使用されていました。

 優秀句を一席~三席との表記を「天・地・人」としました。

 他の表記は「◎」次点、「〇」次々点。

 【毎月の投稿〆切日=10日】

 

☆俳句の部

〔林  弘:壬生教区二部

天:「秋日和湖面に映える逆さ富士」

寸評:大きく拡がりのある景を綺麗に詠っている句です。そして富士山の

    絶妙な像を映しているのは、五湖のなかで最も近くて大きな河口湖

    であろうと思います。掲句は、季語がそしてその配置が活きています。

    総体的に素晴らしい句です。

 

〔金子敏江:江曽島教区二部

地:「紅葉の木々を映せし鏡池」 

 ・寸評:那須黒羽に鏡池がありますが、それは兎も角、折しも紅葉した木々が

    鏡に映るように見えたのですね。「映せる」と連体形にしたいところですが。

 

〔角田和道:今光教区一部

人:「懐かしや秋桜の路影ふたつ」

寸評:意味深な句ですね。二人して歩を尽くした思い出の深さを美しく感じます。

    そしてその、素敵な花茎沿いの様子が迫って見えてきます。切れ字の効いた

    佳句です。

 

〔青木幸子:事務局

◎「秋晴れや小さき長靴ぴょこぴょこと」

寸評:長靴を履いた元気な幼児さんですね。雨が上がった後の、幼い児らしい

    晴れ晴れとした心が動作が動的に詠われています。擬音語を巧みに用いた

    流石な句です。

 

〔大和佳子:松原教区〕

「蓑虫や風に負けじとグルグルン」

寸評:蓑虫は粘液を利用して絹糸を放出し、蓑の上部から身を乗り出すようにして

    歩くそうです。掲句、折しも風に負けじと回遊している必死さを感じる句です。

 

 

 〔渡邉孝之:江曽島教区二部

 「木々の葉も落ちて静かに秋惜しむ」

 寸評:紅葉した樹々のその景も終り、それらの葉もひとつひとつ落ち尽し、冬に向う

    寂寞とした様子を詠った完成句ですが、上から七文字が勿体ない表現です。    

〔角田則子:今光教区一部

「彼岸花父母の面影思い出し」

寸評:別名、曼殊沙華の彼岸花を眼に、ふっと亡き親を思う感慨ですね。下五が普通

    過ぎるので、「・・・追うている」ぐっと変えて「親の写真と話をする」では

    如何です。

    

〔金子龍夫:江曽島教区二部

・「曼殊沙華草取り励む敬老会」

寸評:老いを敬う会が始まる前の少しの時間を、皆さんで励まし合って草取りをしているのですね。

    上下名詞の山本山を避けて。

添削:「敬老会に草取りをする彼岸花」

    

☆川柳の部

 〔福田時子:江曽島教区二部

・「停電に慌てふためき冷やご飯」

寸評:夕方の事でしょうか。予期しない停電時の思いと動きが、中七から感じます。「冷ご飯」と纏めた

    ところから、その様子が手に取るように見えてきます。

 

☆短歌の部 

 

〔石川けい子:城東教区二部〕

・「目を細め微笑み一杯いいお顔いやいや首振り特技の幼子

  目の先にある夢中のプロレス」

・寸評:幼い児を真中にした団欒のひと時ですね。上五文字からの全てから、温かく和やかな

    雰囲気を醸し出している風情に充ちています。連歌調に纏め上げ素敵です。

 

〔清澤 修:壬生教区一部〕

・「耳塞ぎ空爆避ける地下壕に祈り捧げる●●」

・寸評:短歌への応えが第二の人に決まった連歌ですが、短歌の中の字足らずで意味が少々

    半減し解明できず失礼させていただきます。

 

 ☆人生訓&人生標語

〔清澤久子:壬生教区一部〕

 ・「人生道に迷ったら何度も休んで立ち止まりゆっくり進めばいいんだよ」

 

〔安保 孝:江曽島教区二部〕

 ・「かけっこビリで納得す。歯医者で抜いた歯の神経一緒に抜かれた運動神経

 ・「秋の夜長になにをする?秋の夜長は夢をみる夢を見てなんとする?

   夢でいっぱい親孝行する」

 

※編集後記:細心の注意を払って誤植、脱字、書き違いが無いように編集して居りますが

      もしそのような事が有りましたらお許しください。又、文芸編集部までお知らせ下さい。

       

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