R6年6月の俳句:短歌:川柳 投稿壇
寸評:推敲:選者=片桐基城先生
☆今月号より投稿者の方々の要望により基城先生に優秀句(首)
の選考選出をお願い致しました。
投稿句(首)の中から優秀句として一席~三席を選出
更に(◎)=次点 (〇)=次次点 (・)=良 (△▼)=再考
と成りましたので、ご理解の上、夫々投稿者皆様の今後の作品作り
に対しご奮闘宜しくお願い致します。
投稿、句(首)は全部掲載させて戴きます。
【毎月の投稿〆切日=20日】
☆俳句の部
〔青木幸子:事務局職員〕
一席「下風にマーブル柄の麦の秋」
・寸評:麦の穂が、黄金色になる前の、言い換えれば、麦の秋になる直前の麦の穂が風に揺れてる様を
大理石風に捉えた貴重な発見を句調よく詠っていて非の無い佳句です。
〔渡邉孝之:江曽島教区二部〕
二席「常陸路の植田に映しつくばやま」
・寸評:掲句は中七の動詞を考え直したいと思います。「映し」の過去形は、「映る」と素直に
詠った方が、その場の景が映し出されて見えてきます。
〔大和佳子:松原教区〕
三席「鯉のぼり上げて観たいよ孫の為」
・寸評:鯉のぼりと云えば、風にのって泳ぐその姿が勇ましいですね。句の主体を座五に置いて
「孫の為に揚げて見せたい鯉のぼり」と構成を変えて見ましょう。
〔金子龍夫:江曽島教区二部〕
◎「我が庭へ求愛蜂が花の舞」
・寸評:触発した事項を面白く表現した佳い句です。この「我」「吾」は言わないでも俳句には
第一人称が籠められています。また、動きが欲しいです。「庭先に求愛蜂が舞っている」
〔ノックアウト〕
○「夕暮れて田んぼに見ゆる母姿」
・寸評:夕暮れの、捉えた田園風景を上手に捉えた句と思います。捉えた点は良く中七は出来上がって
います。が、ちょっと工夫して「暮れ泥む田圃に見ゆる母の顔」
〔渡邉孝之:江曽島教区二部〕
○「南吹く栃木の米の甘さかな」
・寸評:二句一章の完成句です。敢えて言えば、私だったら「甘さ」と名詞にしないで余り使用したく
ないけれど、敢えて形容詞「甘し」の連体形「甘き」にしたいですが。
※大きく手を加えたい句
〔金子龍夫:江曽島教区二部〕
△「満開の巨樹の探検カメラマン」
・寸評:上五から中七に続く意図が想像し難いですが・・・。中七に助詞を加え樹は大木なので、
「満開の樹々を探せるカメラマン」としたら如何でしょうか。
〔澤村まつ子:矢板教区〕
▼「雨上がり大きな葉っぱかたつむり」
・寸評:句が三つに切れた三段切句です。「ちさき葉っぱに・・・」とすれば完成句に成ります。
〔澤村まつ子:矢板教区〕
▼「田んぼ道カエル合唱小鳥飛ぶ」
・寸評:この句も、三つに切れた三段句です。又蛙(夏)・小鳥(秋)と季語が重なっています。
そこで中七に助詞を入れ小鳥を「鳥」としましょう。「田んぼ道カエルの唄に鳥が飛ぶ」
〔林 弘:壬生教区二部〕
・「目に涼し岳にかすみ雲」 ※岳=やま
〔大和佳子:松原教区〕
・「ただいまとツバメ帰りし軒の下」
〔鈴木サト子:石宮教区〕
・「水たまり幼な心を思い出す」
〔金子敏枝:江曽島教区二部〕
・「蛙鳴く棚田に映りし武甲山」
〔角田和道:今光教区〕
・「子は東京妻とふたりの柏餅」
☆短歌の部
〔石川けい子:城東教区〕
・「夜遊びの鼻歌ルンルンわが君よ叫びたくなる夜中のいびき」
・寸評:面白いと言うか、ご機嫌な様子から迷惑さをそれとなく皮肉っている感銘詩です。
・「聞きなれたケイタイからの姉の声いつもさいごは遊びにおいで」
・寸評:この一首も同じように詠われていますね。が、中七が字足らずが気になります・
〔I N〕
◎「ねばならぬ知って知らせて説いてみる妙法五字を心の支えに」
・寸評:助動詞「ぬ」を巧みに詠い、最後の五文字での結論もまた云い得ていると思います。
〔福田時子:江曽島教区二部〕
○「何作ろスマホ片手に迷う我聞こうかたまには夫の希望」
・寸評:満喫の家庭常念の第一歩を、自身の謙虚から生み出す一家の主婦らしさ。
☆人生訓&人生標語
〔清澤久子 :壬生教区一部〕
・「行く道来る道通る道人それぞれに違って
比べる事等しなくていいじぶんの道を歩けばいい」
〔安保 孝:江曽島教区二部〕
・「我が家ではゴミ出しから始まる法灯相続」
・「俳句の達人目指すぞと奥の細道辿るもの結局断念帰りはヒッチ俳句」
ご信者皆様の投稿 、奮ってご参加ご披露をお待ち申し上げます。 【毎月投稿〆切日=20日】
投稿ご希望の方は事務所へ提出、若しくは宇清師、陽哲師、渡邉孝之までお申し込みください。
投稿フォームでも受付しております。
受付次第ホームページに掲載させて頂きます。
バックナンバー
新着情報
〇YouTube公開
「いっしょにお看経してみませんか?」
本堂で一緒にお看経しているような気分になれる30分ほどの動画です。
みなさんも一緒にお看経してみませんか?
〇「常に照らさん常照寺」 YouTube公開
先住・井上日宇御導師が作詞をされました
「常に照らさん常照寺」をYouTubeで公開しました。
〇本堂の左前、お塔婆の前に線香台を設けました。お塔婆を建立された方は、ぜひ、本堂でもお線香をあげてください。
本門佛立宗 常照寺
〒320-0806 栃木県宇都宮市中央3-11-13
TEL : 028-634-4205
FAX : 028-637-9207
Copyright © 2021 Honmon Butsuryu-Shu Joushouji Inc. All Rights Reserved.