R5年1月の俳句:短歌:川柳 投稿壇  

※皆様、佳いお正月をお迎えの事とお慶び申し上げます。

今年もご一緒に俳句する歓びに慕っています。

俳句の基本を確りと身に付けて前進していきましょうね。

                    片桐基城

 

※俳句 青木幸子(事務局職員)

◎朝霜の芝に負けじと一点に

●枯れた模様の「芝」が活きようとする事に「霜」が負けまいと気を張っているのですね。

面白く良いところを発見しましたね。そうした、物への「触発」の後は、それを如何に表出するか・・・です。

此処が難しいところです。

兎角、作者自身には解っていても読者には読み取れない場合があります。

掲句、下五の「一点」がそれです。そこ一点に集中している?のですか。

添削 「負けまいと芝と競える朝の霜」  では意が異なりますか?

 

◎凍雲や友と白球振りあおぐ

●凍てた雲の眼下で、お友達と球の投げ合いをしているのですね。よく解る素直な句です。俳句は気張らず易しく解り

易いように詠うのが命です。掲句も、白球が雲を仰いでみていると云ったように、下五がちょっと曖昧です。上を「や」で

切っていますから「煽ぐこと」は言わずとも解りますので、下五を変えるだけで完成句になります。

★添削 「凍雲や友と白球打ち合える」よりも「凍雲や友と打ち合う白い球」

 

 

※俳句 渡辺孝之(江曽島教区2部)

◎山門の鉄扉かろきや寒参詣

●言いたい事が読者に解る句です。唯、惜しいと思う所ですが、「軽い」ものを絞りたいですね。つまり「山門の鉄扉」が

軽い、とせず「鉄扉」が軽い・・・としたいところです。そうすれば、難しい中七の「や」切れも効いてきます。

ちょっと可笑しい言葉でいうと、句の条件性がマッチしています。

★添削 「山門のかろき鉄扉や寒参詣」

 

◎門付けの嬉々とした声松の内

●これは、地方によってはまだまだ活きているかも知れませんが、あまり見かけなくなりましたお正月の行事のひとつです。

獅子舞は兎も角、嬉しく笑っているそれは、何かと想像させてくれる句です。掲句もほんのちょっとした所を考え直せば

立派な句になります。先ず、上五の助詞「の」を「に」にしましょう。そして、中七「声」は言わなくてもその状態を

「動詞」で表せば解ることですから。

★添削 「門付けに嬉々としている松の内」

 

◎千鳥足闇に消えゆく小正月

●山本山の句になっちゃいましたね。この句は、季語を敢えて小正月にしないで「正月や」にしましょう。実際は正月15日

に詠った句であっても、俳句は「創作」と云います。「の」として、「お正月の闇に・・・」の方が良さそうです。

そして、上と下を入れ替えればいいでしょう。素晴らしい句になります。短冊にして飾っておきませんか?。

★添削 「正月の闇に消えゆく千鳥足」

 

 

◎北下ろし関東平野総なめに

●大きな景ですね。詠おうとする意はわかりますが、固有名詞は使用しない方がいいと思います。敢えて使うならば「」が

必要と成ります。また、「北下ろし」は「北颪」或いは「北下」と書きましょう。「総なめ」も一考しましょう。これらを

考慮すると、矢張り、構成を変えてみませんか。

★添削 「一望の平野を舐める北颪」

 

※ことば集 岡田三枝子(城東教区3部)

日本列島をサッカーワールドカップは人々を日陰から陽ざしにしてくれました

◎愛情の無い人生は無価値である

◎一期一会で世界でたった一つの花

◎人は敬愛される老後でありたい

 

 

ありがとうございます

本年も常照寺ホームページよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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