《高祖日蓮大士ご降誕八百年慶讃》

 教化・法灯相続つづれ織り運動

○十一月のご奉公のすゝめ

  今月は、令和三年度弘通年度締切の月です。本年度の教化誓願は20戸で達成しましたが、本年は『高祖日蓮大士ご降誕八百年』ご正当の前年の年なので、追加誓願10戸を今月中に達成させていただきましょう。

 お教化のご奉公は誰がするのではなく、わたしがさせていただくものです!

 

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一、小松原ご法難・報恩教化各部必成

  今月の十一日(木)は、お祖師さまの四大法難のなかのひとつである「小松原ご法難記念日」です。

 今から七五七年前の文永元年(1264年)お祖師さま、御歳四十三歳1111日の夕方、ご信者の工藤吉隆さんの招きで館に向かわれていた際、お祖師さまをはじめとする10人足らずの一行は、安房国東條郷松原大路(現在の千葉県鴨川市)にさしかかった頃、待ち伏せしていた地頭・東条景信(念仏の強信者)の軍勢に襲われてしまいました。

 このような敵勢に対して防戦できるのは、10人中3、4名でまさに絶体絶命の状態。

 お祖師さまのお命をお守りしようと果敢に立ち向かった弟子の鏡忍坊は尊い命を落とされ、また乗観坊・長英坊は大きな重傷を蒙ってしまいました。

  この時、景信は馬に乗りお祖師さまに駆け寄り、馬上から刀を振り下ろします。お祖師さまは持っていたお数珠でその太刀を受けますが、お数珠は切れお額に傷を負ってしまいました。

 しかし、お祖師さまひるまず「南無妙法蓮華経」と御題目をお唱えになられ、そのお声に驚いた馬は突然前足をあげて立ち上がり、景信は落馬、体を強く打ちつけ瀕死の体で退却し、間もなく息絶えたと伝えられています。

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 このように、お祖師さまをはじめとした当時のお弟子・信徒がお命をかけられ、御法をお弘め下された、そのお陰で、現在私たちは日々安穏にご信心させていただけるのです。

 各部、今月中に報恩教化がさせていただけますよう、先ずは下種先を見つけてお声かけさせていただきましょう!

 御教歌

 思へ人 祖師御出世の なかりせば

御題目は 誰が手よりきく

『本門折伏肝要の事』扇全11巻105頁

 

二、役員選出の月・新役員選出実行

 今月は明年度の教区部の役員選出の月です。

 役員の選出にあたっては、どこの部内でも頭の痛い問題だと思いますが、5年後10年後を考えると、新しい役中さんを今からお育てすることを念頭に置かなければなりません。

 高齢化が著しく、次期後継者が少ないのは、どこのお寺でも同様です。大本寺乗泉寺でも毎年11月は役中さんと教務さんでいろいろな相談を積み重ね、新しい役中さんが誕生するよう努力してます。

 常照寺でも先ずは受持教務さんに相談して、『新役中後継者発掘』を心がけましょう!

 今まで、ご奉公なさっていなかった方になんとかご奉公していただくようお声をかけさせていただきましょう!

 御教歌

 人に物 をしふる時は さもあらで

覚えさせたる あとぞうれしき

『開化要談(用)』扇全13巻405頁